機動戦士ガンダムSEEDが好きだ(続編のDESTINYも)。
当時人気が低迷していたガンダムシリーズを立て直した功労者・実力者であり、ガンダムシリーズ1賛否が分かれ、アンチの方々が非常に生き生きとしている作品でもある。
アンチの方々の言い分はこうだ。
「あっちに行ったりこっちに行ったり、キャラクターが常に迷走している」
「キャラクターの言動や言い分にブレがある」
あとは絵柄への抵抗感、など。
迷っている人が好きだ。内田樹さんが、「自分の主張は間違っている可能性もある。」という前提に立つことのできる知性を「自説を無限に修正する可能性に開かれている」と表現するように、「偽物の方が圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物の方が本物よりも本物だ」と偽物語の中で言われるように、迷って悩んで歩み続ける人を尊いと思う。
SEEDの登場人物は、迷い、悩み続け、その時々で所属も変わるし主張も変わる。でも、その時々で言っていることが違う、変えられる人は、むしろその根に一貫した信念を持っているから変えられるのだとも思う。
シリーズを通して、考え続ける強さを表現している本作は、非常に硬派な作品だと感じる。
初詣に横浜の動くガンダムを見に行った。
こんなに大きなものが動くというだけで神々しかったし、有り難かった。
前向きな気持ちになった。





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