金を持っているとどこに行っても同じ生き方をしてしまう。けど金がなければ、その場に合った生き方ができる。それはそれで悪くない。
バルサ『アニメ 精霊の守り人』
「金」の部分を「wifi」に置き換えると現代版になる気がする。
「wifiを持っているとどこに行っても同じ生き方をしてしまう。けどwifiがなければ、その場に合った生き方ができる。それはそれで悪くない。」
アニメの精霊の守り人は上橋菜穂子さんを知るきっかけになった作品で、
攻殻機動隊SACの監督・脚本をやっている、安心・信頼の神山健治さんが監督・脚本だったから見た。
守り人シリーズ1巻目の『精霊の守り人』を掘り下げて掘り下げて26話に展開した神山さんチームの手腕は確かな物で、原作の良さと、神山さんの徹底的にキャラクターを深掘りする手腕、プロダクションIGの作画力、川井憲次さんの音楽らが相乗効果的に組み合っていてすごくよかった。
引用したのは、1話冒頭で主人公のバルサが言うアニメオリジナルの台詞だ。
この台詞がとてもハイコンテクストで、
バルサの人となりを表していることはもちろん、その後大金を積まれて王子の護衛を頼まれる際に視聴者は、大金を目的に引き受けないであろうことを知っているから、どのような判断をするか、下した判断にどのような意図があるのか、想像を膨らませる足掛かりとなる。
決して全てを語らないが、描かれている以上のことを想像させる演出だなと思う。



IGの描く空好きだなー
今日の猫

警備員さん「どうしました?」
僕「あ、猫見てるだけです」