「自分の限界を知っている哀しみを、生きる力に変えてゆく強さが、私にはあります。」
綿矢りさ『ひらいて』
強い言葉だなと思う。
同じ空間にいると、悲しいっていうネガティブな気持ちが悔しいっていう次につながる気持ちになったり、悲しいが楽しいにクルッと変わったりする、みたいな人がいる。
なぜそういう感じがするのか観察してみると、
その人はゆったりと、でもしっかり自分のことを見てくれている感じがする。
「しっかり」は文字通り。
「ゆったり」は、これが全てではない。なんだって大したことはない、というような、流れに身を任せる気楽さ。
そういう感じで自分のことをゆったりしっかり見てあげることが、生きる力になっていくかもしれない。
今日の猫
