しょうもなさの陰に実は切なさや「いま」が刻印されているのも、本作の優れたところだと思う。
三浦しをん – 宮島未奈『ありがとう西武大津店』へのコメント
なんの変哲もない夏のようでいて、そこに数多のドラマや輝きや、「どうにもならないこと」がひそんでいる。それこそが、我々が生きる日常の本質なのだと、改めて感じることができた。
一つの大きなメッセージや、大きな起承転結がある訳ではないような「セトウツミ」や「大豆田とわ子と三人の元夫」などが好きだ。人物が物語を動かすための記号でなくて、本当に生きているように日常を過ごしていて、見終わっても心の中にずっと登場人物が生きてくれているような感じがする。
宮島未奈さんの『ありがとう西武大津店』を読んで、
最終日に「おつかれさまでした」って知らないおばあちゃんが声をかけてくるところ泣いてしまった。
こうしていくのが良いのか悪いのか分からないままに迷いながら続けてたことを、誰かが見届けてくれたというのは、それだけで意味があってあったかい。
私はよくiphoneで写真を撮る(iphoneで撮れる写真の飾らなさも好きだし、一眼をわざわざ持って行ったのにメモリーカードがささっていなくてやむを得なくiphoneで撮ってることもよくある)。
猫の写真など特に、きめきめの構図でばっちりピントが合っているものより、ブレブレで逃げられているくらいの写真の方が猫らしさが出ていて自分では好きだ。

友人がGRⅢというカメラをおすすめしてくれた。
製品サイトのコピーがとても良かった。
GRを手に、日々を撮る。
http://www.ricoh-imaging.co.jp/japan/products/gr-3/
煌めきの瞬間を探し求めない
イメージだけを追い求めない
平凡は平凡のままに
心の動きに正直に、目の前のいまを切り撮る。
GRⅢそしてGRⅢx。
それぞれの視点で重ねていく毎日が
今をかけがえのないものにする。
今日の猫
